
五月に飾りたい…お花の話
5月5日はこどもの日。また端午の節句とも呼ばれています。

こどもの日には、ちまきや柏餅を作り、
菖蒲湯に漬かり、無病息災を願います。
節句の行事は共通して月始め、季節の変わり目などに行われる催事です。
端午の節句には、もうすぐ来る雨季に病気や災厄が増えることから、
菖蒲の持つ強い香りが邪気を祓うとされていたため、
邪気払いに菖蒲が使われていました。
↑菖蒲(しょうぶ)の花が咲いている!とはしゃいで、竹井垣のスキマから撮れた一枚。
後から調べたら…アヤメだったことが発覚。
まあ、あやめも漢字で菖蒲、と書くし…まあいいか。
杜若(かきつばた)とも似ているよね、、どう違うのだろう。
で、詳しく調べてみました。
花菖蒲(はなしょうぶ)
アヤメ科。菖蒲園で見かけるのはこれ。
花びらの根元に細長い黄色の模様。花色は紫のほか、ピンクや白など。5月中旬〜6月下旬に咲く。水辺じゃなくても、あちこち咲くようだ。
菖蒲(あやめ)
アヤメ科。花びらの根元に網目模様。
葉脈は目立たず、細長い。五月上旬に開花。
杜若(かきつばた)
アヤメ科。花びらの根元に白い模様。
葉脈が目立たず、葉の幅が広い。湿地に群生。5月中旬に開花。
菖蒲(しょうぶ)
サトイモ科。本物はこんな花だったのか。衝撃である。
水辺に咲く。5〜7月に開花。ちいさなツブひとつひとつが花。それが集まって楕円形に。…なんか美味しそう。
……と、いうわけで、通称「あやめ」とか「しょうぶ」と言われているものは、「菖蒲湯」に使われるものとは別物だったことがわかりました。
菖蒲湯に入れるのは、香りが強いため「香り菖蒲」とか「葉菖蒲」などともいわれています。
邪気を祓うと言われているだけじゃなく、
古来、中国では薬草として菖蒲を用い、とくに根の部分は乾燥させることで、リラックス効果・血行促進・肩こり・腰痛予防・冷え性・筋肉痛・リウマチに効果を発揮する生薬にもなるほどに、健康増進・疲労回復効果が高いのです。
なので、今年は
「母の日に菖蒲を贈ろうかな💖」
と秘かに思っていた私ですが…
菖蒲の花束って…
紫紺の、凛とした花束って素敵じゃない?て想像していましたけど。
健康長寿を重視、薬効を期待するならば、
とても質素な花束になりそう。
お風呂で葉っぱを頭に巻いて、ハチマキにすると良い。というメッセージつきでいかがでしょう。
それから、
😀五月人形と一緒に飾るのなら、
開花時期に照らしますと、
・西暦の5月5日にお祝いをするなら→「菖蒲(あやめ)」
・旧暦で端午の節句を祝うなら(6月中旬)→「花菖蒲」
が良さそうですね!
ちなみに、菖蒲(しょうぶ)は尚武(しょうぶ)、勝負とも通じ、勇ましい武士の生活態度の基本を表し、企業理念として掲げられることも多いのです。
「勤倹尚武」
「勤倹」はしっかりと働いて、無駄遣いをしないようにすること。
「尚武」は武士の生活態度の基本をいう言葉で、武芸を尊ぶという意味。
五月室礼様の掛軸も素敵。↑この掛軸は現代の家屋にも合うよう、タペストリー仕立てです。絶賛発売中。
この季節になると(5月~6月)スタッフ4号幼少時ですが、、、
お風呂に葉っぱが浮いとるな。
と思っておりました。ではまた💕